全国のバプテスト教会の壮年が年に一度集まる、全国壮年大会
なかなか毎年は参加できないのですが、今年は思いきって参加
講師のSteven Leeper スティブンリーパーさんの講演「キリストにある愛と平和をめざして」では、チャレンジをいただきました。
講演のメモを以下に記します。参考にしてください。
講演「キリストにある愛と平和をめざして」(メモ)
Steven Leeper
広島女学院大学客員教授、京都造形芸術大学・東北芸術工科大学共同研究機関「文明哲学研究所」客員教授。長崎大学核兵器廃絶研究センター客員教授、等今の政治、経済の制度は少ない人が喜び、多くの人が苦しむように、必然的になっている。
今の地球に住んでいる半分は、毎日200円以下で生活。その半分は100円以下。その半分は餓死寸前。毎日24000人の子どもたちは飢えて死のうとしている。
食料は必要量の2倍存在している。問題は食べ物がないからではない。
愛がないから。関心がないから。
わたしの父は宣教師で、洞爺丸の事故で亡くなったが、彼は「平和文化」のために日本にやってきたことを家族は誇りに思っている。
イエスキリストは「平和文化」を教えるために、この世に来たと思っている。
イエスは、力を求め、上に昇ろうとなさらなかった。悪いことをなさらなかったのに、十字架につけられた。神はその悪を犯した人々を裁かれなかった。「正義」より「平和」「正義」か「平和」か
イエスキリストの人生を通して感じ取れるのは、「正義」より「平和」を大切になさったのではないか。神学者のランクの高い人たちは、イエスキリストは平和主義者だと語っている。
わたしは「正義」よりも「平和」と直接イエスキリストから聴いたと感じています。愛によって悪と死を破られた
これが一番大切な「平和文化」のポイントである。
「正義」の方が大切だと言っていたら、いつまでも「正義」も「平和」も来ないのだ。競争から協力へ
核兵器の出現によって、破壊的力によって人類は物事を決めることはできなくなった。
「力の文明」から「愛の文明」への卒業が必要である「力の文明」地球の多くの人々が苦しむ文明。ゴリラやチンパンジーと同じ。
力の強いものが多くをもつ。それは男性のDNAのなかにはいっている。上にいけばいくほど、自分を守る。「選挙に勝つ」「他者に勝つ」「すぐに利益をあげる」・・・
戦争の文化。自分のため。自分の共同体のため。ライバルが必要。
「愛の文明」への卒業
ケアの心も人間のDNAのなかにはいっている。
競争をすべて捨てるわけではないが、他者をケアすることとのバランス。
対立や意見の違いを、共同体の問題として取り組んでいくこと。
一人や二人のためにではなく、みんなが納得して受け入れる解決策を探っていくありかた。
軍事産業にとっては、どうしても敵が必要である。
平和文化では、みんなが幸いになることを目指す。
平和が社会的健康状態。
60兆の細胞が十分栄養、水をもらっている状態。
すべての人間。すべての動物が平和であれば、健康。
しかし今、地球はひどい病気状態。平和資料館の中に、核兵器がさく裂した写真がある。
今アメリカが一番大きな持っている弾頭。広島の原爆の100倍。
それが落ちれば、広島全体が爆心地になる。
500万トンの塵が上空に昇り、太陽の光を遮蔽する。
1割の太陽光が遮蔽されると、日本の東北などは作物ができなくなる。
「核闇」は「核飢饉」となる。アメリカとロシアは2000発をいつでも発射できるように準備している。
その4分の1でも発射したら、「核の冬」となり、生命が住めない星になる。核兵器はなくさないといけない。
しかし「競争」の原理ではなくならない。「協力」によってしかできない。
環境問題
温暖化。
海の酸性化。あったかくなって、サンゴ礁が死のうとしている。
海そのものが死のうとしている。
30年前、20か所がデッドゾーン(酸素がないのでクラゲくらいしかいない)
今は400以上のデッドゾーン
アメリカのミシシッピー湾数日前、ユーチューブで、何十年も海に入っていたダイバーの生活していた人が、カナダの西海岸は死んでいる
さかなも海藻もない。このダイバーは福島のせいだと言っていたが、わたしは酸性化だと思う。海が死んだら、わたしたちも死ぬ。
海が危ない。日本にとって大事なのは、核廃絶の運動。新しい運動。
アメリカが弱くなった。他の国が核をもつかもたないかを、コントロールできなくなってきた。
イスラエルが核を手放さなければ、中近東の国々はやがて核をもつ
エリートたちが心配しているのは、貧しい人々、怒っている人々が、核をもつこと。
そういう意味で、逆に今こそ、核を廃絶するチャンス。赤十字は核兵器を使われたら、お手上げだと言っている。
政治的なことを発言しない赤十字が、核兵器を廃絶すべきといった。スイス、ノルウェーは赤十字と関係が深い。
核兵器が危なすぎるという認識がなされている。
核保有国に核を廃絶すべきだという宣言をしている
しかし、日本は核の傘を支持している。核兵器を廃絶しよういという立場ではない。
日本の政策を変えられるのは、日本人だけである。
今、もう組合は人を動員できない。しかし宗教は人を動員できる。神さまは何を望んでいるのかを考えてほしい。「競争」か「共存」か
力はいらない。みんなが幸せになることではないか。
力、軍事産業の方に向かえば人類は自滅する。
キリスト教信者として、一生懸命働かなければならないのではないか。宗教の違いを乗り越えて、日本のなかで核をいらないと声をあげてほしい。
今の日本は戦争への道を歩んでいる。武器が売れるように。お金のために。
アメリカのパートナーになれば、戦争に連れて行かれる。
軍需産業はそれを望んでいる。
わたしたちはそれを止められるか。バプテストだけではそれはできない。協力して東京に100万人を集めること少ない人数では無視をされる。
なぜ人数が大事か。政治家はお金、票にしか関心がない。
わたしたちはお金がないから、人数を必要とする。
100万人が集まれば、無視はできない。核保有国に対してNOというためには、今の日本にとって大切なのは、自給率を高めること。
日本にはエネルギー源がたくさんある。地熱。水力。そのほか。
日本には水の問題もない。外国には水の問題がある。
日本には土地の問題もない。過疎地がたくさんある。
日本は石油が高くても買ってしまう。日本が買うと、ほかの国が買えなくなる。
低エネルギー、石油を使わない、電気を使わない方向へと。
脱電気。パーマカルチャー。適正技術。
韓国で60キロ出る4人乗りの自転車がある。
自然農法も日本から出てきている。核兵器の廃絶の問題には、広島、長崎、福島を知っている、日本こそが大切な立場に立っているのだ。