2024-01-01から1年間の記事一覧

舞台『No.9 -不滅の旋律-』を観に行って

今日は夫婦でベートーヴェンに会いに来ました(笑)。 舞台『No.9 -不滅の旋律-』は、ベートーヴェンの音楽と人生をテーマにした作品で、稲垣吾郎がルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンを演じています。 この舞台を観て、改めて、ベートーヴェンの人生や音…

三位一体論と贖罪論をめぐる批判と、その先にある神の深み

はじめに この記事では、「三位一体の教理」や「贖罪論」という、キリスト教の中核をなすテーマについて、さまざまな批判や疑問、そしてそれに対する神学的な応答をまとめてご紹介します。キリスト教の教理や神学というと難しく感じる方も多いかもしれません…

人権思想とキリスト教

「すべての人間は生まれながらにして自由かつ平等である」という近代西洋の人権思想は、しばしば「理性」や「自然法」に基づく世俗的・普遍的な観念として語られます。しかし、その根底にはキリスト教的な「神の前の平等」という理念が深く関わっていると見…

牧会カウンセリングとはなにか?

牧会カウンセリングとは何か 牧会カウンセリング(Pastoral Counseling)とは、キリスト教の伝統における「牧会」(pastoral care)と、心理学的アプローチである「カウンセリング」を融合させた実践形態を指します。牧会が担ってきた伝統的役割は、信徒の霊…

12月8日の「ゆるし」に関する投稿をさらに深めて

はじめに「ゆるし」はキリスト教神学の要として長く論じられてきましたが、その中心には「神のゆるし」と「人間のゆるし」の関係があります。先の文章は、イエスの教えが神ではなく人間のゆるしを重視している点、被害者視点を軽視した「神のゆるし」への過…

ポストモダンの時代に危機神学に立つ教会の宣教スタイルについて(AI使用)

はじめに「自由主義神学を乗り越えた危機神学(Krisis神学)」が、ポストモダンの現代社会において「インパクトを与える思想」として広がっていくためには、教会の宣教スタイルそのものを、従来の単なる「説教+活動」的なアプローチから再考する必要があり…

南部バプテスト、イギリスのバプテスト、日本バプテスト連盟の神学的な傾向比較

以下では、南部バプテスト(Southern Baptists)、イギリスのバプテスト(British Baptists)、そして**日本バプテスト連盟(Japan Baptist Convention)**の神学的特徴と、それらの相違点をまとめます。それぞれの背景や文化、歴史が神学に影響を与えている…

神のゆるしか人間のゆるしか

「ゆるし」は、キリスト教神学における中心的なテーマの一つであり、「神のゆるし」と「人間のゆるし」の関係は長らく議論されてきました。本稿では、「神のゆるし」の強調が必ずしも聖書的ではないとする議論を通して、「人間のゆるし」の意義について考察…

ミロスラフ・ヴォルフ:分断の時代に希望を語る神学者

あるクロアチアの町で、一人の少年が育ちました。名前はミロスラフ・ヴォルフ。彼は1956年生まれとされ、当時のユーゴスラビア(現在のクロアチア)で育ちました。彼の家庭は、少数派のペンテコステ派プロテスタントの信仰を持つ家庭だったと言われています…

「神が人となったクリスマス」

「神が人となったクリスマス」 クリスマスが近づくと、街中はキラキラとしたイルミネーションで飾られ、人々は贈り物やごちそうの準備に追われます。しかし、その華やかな雰囲気の中で、なぜクリスマスを祝うのか、その本当の意味を考えたことはあるでしょう…

ヘブライ人への手紙の共同体とパウロの論敵との関係性に関する再考察:神学的相違とその歴史的文脈

(AIを使って書いています) 序論 **ヘブライ人への手紙**(以下、ヘブライ書)は、初期キリスト教の神学的多様性を理解する上で重要な文書です。特に、**パウロの論敵**とされるユダヤ人キリスト者たちとの関係性を探ることは、初期のキリスト教神学の発展…

ポジティブな賛美歌だけではついていけない問題について

今日、賛美歌の選曲について考える研修会に出席しました。その中である人が、重い病気の時、礼拝の中で歌う賛美歌が、ポジティブな歌詞が多くて歌えなかったといわれていたことを聞いて、以下、考えたことを記します。 歴史的に、日本のプロテスタント教会の…

『箴言』における「誘惑する女性」の象徴性:歴史的、文学的、神学的分析

1. 歴史的文脈:古代イスラエル社会と女性の地位 古代イスラエル社会は、紀元前10世紀から6世紀にかけて、王国時代からバビロン捕囚期(紀元前586-538年)を経験し、この間に女性の社会的地位に変化が見られました。 Carol Meyers の研究("Discovering Eve:…

『神の本質を求めて:三位一体論の壮大なる物語』

第1章:疑問の種 西暦318年頃、エジプトの港町アレクサンドリア。地中海に面したこの街は、古代からの学問の中心地でした。そしてここは、キリスト教の重要な拠点の一つでもありました。 ある日曜日の朝、アレクサンドリアの教会で、アリウスという名の司祭…

佐渡金山が世界遺産になったことの意義

わたしの母は佐渡島に住んでいて、母に会いに佐渡に渡るたびに、「佐渡金山」を世界文化遺産に登録する運動を見聞きしてきたので、今日の登録決定には、少しだけ思いがあります。 佐渡金山が世界文化遺産に登録された主な理由は、江戸時代、鎖国下で発展した…

祈りの本質について(フォーサイスとCSルイスから)

フォーサイスとC.S.ルイス、二人の思想家は祈りの本質とその実践に関して深い洞察を提供しています。フォーサイスは、特に『祈りの精神』において格闘的祈りの概念を掘り下げ、イエスのゲッセマネにおける祈りをその究極の例として提示しました。これに対し…