「外から来た人」から見た「酒田まつり」

shuichifujii2014-05-20

 毎年5月19日、20日、21日は、酒田まつり

 いつも閑散としている酒田の中央 中町商店街も、このお祭りのときは、普段はどこにいるんだろう、というくらいの沢山の人が集まります。

 このコントラスト、見事です。

お好み焼き、焼きそば、たこやき、チョコバナナ、芋スティック、唐揚げ、焼き物、etc

最近いつも見かけるようになった、トルコのケバブと伸びるアイスクリーム(^_^)

いつもはほとんどの店のシャッターが閉まっている、中町商店街の長い道路わきに、沢山の「外から」来た人々の屋台が並びます。

その間を、小中高の学生たち。小さな子供連れの親たち。おじいちゃん、おばあちゃんなど、沢山の人が歩き続けます。ほぼ、右側通行で・・

はじっこまでいったら、Uターン。途中何人ものPTA関係のパパ、ママに出会うので、「どうもー」と挨拶します。

都市部にすむ人には信じられないと思いますが、この祭りの日は、公立の学校でも、午前中授業なのです。役所や一部の企業もお休み。個人的にも休みを取る人がいます。午後から祭りに行くためです。

さて、その普段は閑散としている中央商店街の一本道に、屋台が延々と立ち並んで人がながれる、その中央あたりに、交差するように大通りが縦に通ります。

その大通りには、各団体の山車が通るのです。

その山車は、主に小学校や幼稚園。地域コミュニティーなどで編成されたグループが、手作りの山車をひっぱります。主に子どもたちが引っ張り役です。

正直、東北の祭りにありがちな、大々的に山車を飾りつけて、男たちが力強く引っ張るというような、荘厳さや力強さはありません。

むしろ、地域や子どもたちのコミュニティーの親睦、交流のひと時として「山車をひっぱっている」という和気あいあいとしたイメージを感じます。

ですから対外的に「魅せて人を集める祭り」じゃないのだな、と思います。それよりも、地域の交流、グループの結束を強める意味合いが強いんだなぁというのがわたしの個人的な印象。まあ、外から来た人間の、勝手なひとりごとですが(^_^)


ただ気になるのは、沢山の地元の人たちが集まる良い機会なのに、経済的には結局「外から」きた屋台の人々を潤しているだけ、という気がすること。

地域にある店が、この機会にちょっとした売り場を、もっとだせるようにしたらいいのにね。少しはあるようだけど、圧倒的に少ない。

「外から来た」ちょっと怖い顔をした人たちが焼いてくれた、高い焼きそばとか、たこやきばかりの屋台が、延々と続いている様は、ちょっと異様だし。

「まあ、まつりなんてこんなもんだよね」っていっている間に、どんどん「外の人たち」に来て屋台をやってもらわないと、地元の地からだけでは、盛り上げられないお祭りになっちゃうんじゃないかなぁ。

なーんて酒田が大好きな「外からきたわたし」の、独り言でした(^_^)