全ては益となって

末期がんを克服した医師の抗がん剤拒否のススメ

末期がんを克服した医師の抗がん剤拒否のススメ

出版社 / 著者からの内容紹介
著者 星野仁彦 医学博士 福島学院大学福祉心理学部教授

抗がん剤治療では治らない!」――現役の医師が生き延びるためにまずしたこと、それは抗がん剤を拒否することだった。
大腸がんを患い、肝臓への転移が見つかったとき、突きつけられた数字が「5年生存率0%」。この数字は病院のいかなる治療を受けても、5年後には生きていないことを表している。担当の外科医が当たり前のようにすすめる抗がん剤治療を拒否し、自身でさまざまな治療法を調べ、たどりついたのが、「ゲルソン療法」をもとにする食事療法だった。
5年生存率0%という統計をくつがえし、がんと闘った医師とその家族の絶望が希望に変わるまでを描いた、感動の闘病記。


 図書館でたまたま手にして斜め読みした本でした。現役の医師が抗がん剤を拒否し、食事療法に賭けて、末期がんを克服していかれた闘病記ですが、読み進めながら、次第に、著者の星野先生と共に、奥さまの愛情の深さに、心打たれて、「よいご夫婦だな」とおもいつつ、あとがきを読むと、こんな文章が・・・


「がん再発から15年も過ぎると、傲慢だったころの私がときどき表にでるようになってきました。これも心の弱さが原因なのでしょうが、そんな私に、敬虔なクリスチャンである妻は諭すようにいつもこう言います。

『あなた、忘れないでくださいね。あなたががんになったのは神様のお導きです。ゲルソン療法や免疫療法との出会いもそうです。そして、がんを克服して、こうした本を書けることも神様のお導きです。だから、あなたはがんが治ったからといって、神様の恩をわすれてはいけません。本の印税の半分は神様にお返ししましょうね』
 私は、妻の言葉を受け入れ、これまで出版してきた本の印税の半分は、教会に寄付するようにしています。・・・」


と書いてあるではないですか。


 正直、驚きました。でも、読み進みながら、こころのどこかで、「この奥さま、クリスチャンじゃないかなぁ」と感じてはいたのです。

 きっと、ご主人を愛し、仕えるとともに、必死に、神様に癒しを祈り続けておられたでしょうね。


 それにしても、「あなたががんになったのは神様のお導きです」とさえ言えるのですから、この奥様は、神を本当に信頼して任せておられる、筋金入りのクリスチャンだなぁと感動です。



「そして私たちは、神様を愛し、神様のご計画どおりに歩んでいるなら、自分の身に起こることはすべて、益となることを知っているのです」(新約聖書ローマの信徒への手紙8章28節 リビングバイブル訳)