日本のお祭りと聖書

 今日は婦人会の例会でお話。例会の後半は、夏祭りのように焼きそばを焼いたり、ヨーヨー釣りや輪投げをして楽しい時を過ごしました。
 祭りといえば、日本にはいくつか聖書に関係有りそうな祭りがあって、たとえば、青森県の神郷村に古くから伝わっているお盆のお祭り歌に「ナニャドヤラー、ナニャドナサレノ、ナニャドラヤー」という、歌っている村人たちもさっぱり意味が分からないままただ歌い継いできた歌がありますけれども、ある研究家によって、これはヘブル語で「汝の聖名を誉め賛えん。・・・」というような意味ではないかといわれるようになっただとか、長野県の諏訪大社には、昔、イサクの祭りというものがあって、お祭りの中で、少年が柱に縛り付けられて、竹のむしろの上に横にされて、そののち神官がナイフを振り下ろして、その柱の頭部に傷をつける。しかしそのときもう一人の神官があらわれて騒ぎ立てると、その少年は解放されるという、そういう旧約聖書に出てくるイサクのお話そっくりのお祭りが、明治時代初頭まで行われていたそうですが、ちなみに、この諏訪大社は「守屋(もりや)山」という山のふもとにあって、旧約聖書で「もりや山」といえば、まさに、アブラハムがイサクを献げようとした山のことで、今のエルサレムのことですから。ちょっと偶然にしてはできすぎでしょう。そんなことごとから、遙か昔、日本に東方古代キリスト教徒である景教徒がやってきていたのではないかとも言われるわけですけれども、まあ、いくら状況証拠を並べてみても、「とんでも話」だと思う人にはなんの意味もない話でしょうね。
 でも、日本のお祭りのなかに、古代キリスト教の影響があったなんて考えてみるのは、なんだかとてもロマンがあって、私はまんざらでもないですね。