燃える炭火

今日の黙想
箴言25章

「あなたを憎む者が飢えているならパンを与えよ。
渇いているなら水を飲ませよ。
こうしてあなたは炭火を彼の頭に積む
そして主があなたに報いられる」21節〜22節

これは新約聖書のローマの信徒の手紙12章20節に、使徒パウロが引用した言葉

相手の頭の上に炭火を積む、とは相手の固い心を溶かす炭火を積むのだと、解釈したい。

一方的な批判、悪口の言葉を聞いたり、受けるとき、

そういうことをせずにおれない、その人の心の状態を思うことがある。

なにか自分の存在価値を否定されるような、傷を心に抱えたのかもしれない。

わたし自身、過去にそういうことがあった。

小さな教会で開拓伝道をしていたときに、自分の存在価値を見いだせず、

ある人を逆恨みするようなことがあった。

ところが、そんなわたしの一方的な批判の言葉に耳を傾け、

あやまってくださり、

さらにわたしにパンを与え、水を飲ませるようなことまでしてくださった。

この、心を溶かし、傷をいやす炭火の温かさを

わたし自身体験させられ、生かされてきたからこそ

今があるのだ。