多くの病気は、 急にそうなってしまうのではなくて、
長い間の食生活、生活習慣が「病気」という状態を実らせたわけです。
そういう生活習慣を見直さないで、
熱があれば解熱剤。癌があったら、切ればいいと
対処療法で、その場はなんとか取り繕った気になっても、
生き方がかわらなければ、やがて再発するかもしれません。
今政治の現場で起こっている問題も、
教育の現場や、家庭、子どもたちの間におこっている問題も、
教会の現場でおこっている問題も、
なにか、「急にそうなってしまった」と「症状」がでてきたわけではなくて、
何十年もの間、わたしたちがやってきたこと、やらなかったこと、
わたしたちの播きつづけてきた種の、実りなのだから、
たしかに急激な症状の悪化には、とりあえず対処療法も必要かもしれないけど、
「急にこんな状態になったわけじゃないんだよね」と気づいたひとから、
何十年後の未来のために、
今から忍耐しつつ、
ちいさなよい種を、播きはじめましょう。