「受け取る」という使命

shuichifujii2012-10-01

 私たちは、持たざる者、傷ついた人、貧しい人と出会うと、自分の持てる力、知識で、何としてもそこに「変化(changes)」を起こさなければならないと願う。また、私たちの住むこの競争社会は、受けとる側に立つことをそう簡単には許さない。成功、生産性、成果、変化をもたらすことを重視するからである。もし、「わたしたちのおもな動機が、成果のある変化をもたらすことにあるなら、長い目で見ると、それは善よりは害をもたらすことになる。なぜなら、変化をもたらそうとする促しは、しばしば暴力を伴うからである」(ヘンリ・ナウェン『いのちのしるし』p.88)