何かをしないことこそリスク

 今は、何かをするリスクより、何かをしないリスクの方が急増している時代。


 わたしたちが、リスクだと思って躊躇していることは、実は、リスクではないことも多い。


 ある男性が、結婚をしたい女性にプロポーズの言葉をかけるのをためらっている。断られるリスクを考え、うかつなことはできないと感じている。


 しかしよくよく考えてみれば、成功して得られることは大きく、たとえ失敗したからといって失うものは何もないのだ。


 「断られるかもしれない」というのは、リスクではない。なぜなら、プロポーズしてもしなくても結果は同じだから。

 この場合、あえて「リスク」をあげるなら、これまでのあいまいな関係に終止符が打たれることだけ。しかし、その結果、きちんと次の人生に向かう覚悟ができるなら、それはそれで益といえる。


 人は、一歩踏み出すことが、リスクだと思いがちだが、実は、行動しないこと、変化しないことのほうがリスクであることが多い。


 もちろん、リスクを負って積極的に行動すれば、試練にも直面する。価値ある仕事、人生には困難がつきもの。


 しかし神は、その人が乗り越えられない試練は与えられない。ゆえに、古い道に後戻りせず、新しい領域へと足を延ばしていくべき。


 クリスチャンになることがリスクではなく、むしろ、それをしないでいることがリスクであることへの気づきも必要。


 リスクは神が回避してくださるのだから、試練や逆境を恐れず、神が与えてくださった一度きりの人生を、使命に向かって今日も一歩前進