現代教会版「寺子屋」

shuichifujii2010-01-07


4月から教会でこども英会話教室を開く準備をしています。


今日は東京からKさんに来ていただいて、打ち合わせや、実際にこどもたちに、模擬授業をしていただきました。
教材の内容が確かなものであることを確認していただくために、酒田で30年以上小学校の教員をしておられる、TRさんにも一緒に出席していただきました。


 教材は、ブラウン大学(Brown University)が開発した、「キッズブラウン」という電子黒板をつかい最新式のタッチスクリーンの授業形式で行うものです。


 毎月変わる楽しいストーリー。歌やゲームも豊富で、こどもたちが楽しく飽きずに、それでいて、ネイティブの話す英語を、確実に吸収できるという、非常に考え抜かれた、素晴らしい英語教育システムです。


 小学校の教員をしておられるTRさんからも、お墨付きをいただきました。感謝です。


 このシステムを提供してくださるKさんがクリスチャンなのです。なので教会の働きのためにと、非常に安くサポートしてくださることになりました。



 これをもとに、現代教会版「寺子屋」を目指したいと思っているのです。


 現代教会版「寺子屋」? 

 という疑問にお答えしなければなりませんね。


 一つは、現代の経済格差が教育格差を生みだしているという時代背景に対して、これは、教会として取り組むべき奉仕、だと思うのです。



 教育格差と経済格差の問題は、酒田に住むようになって、強く実感させられます。田舎に行けばいくほど、格差の現実を見るからです。


 今は、当たり前のように多くのこどもたちが、塾や習い事をする時代。お金がなければ、それらの教育を受けられず、その結果として、さらに経済格差が広がっていくという、ネガティブスパイラル(悪循環)をなんとかできないものか。



 このような時代だからこそ、教会にできる奉仕に、安くてよい教育の機会を提供する、現代教会版「寺子屋」があるのではないかというわけなのです。


 幸い教会には、教室に仕える建物があり、人材もあり、新たに教室を開くのに、場所を確保したり、人を雇う必要がありません。


 妻は教員免許ももっていますし、この教会の建物で、わたしたちがこどもたちを教えれば、かかる費用を最小限に抑えて、安く提供することができます。


 無料でする、ということも考えましたが、今の時代は「タダより怖いものはない」と思われる時代です。かえって不信感が先に立つのを避けるために、無料ではなく、最低限の維持費のために、一般の塾の半額から3分の1くらいを考えています。(月に2500円くらい)



 さらに大切な理念としては、一般の世界のように、「できる、できない」という能力主義や、社会的立場や、経済的な上下で、人の価値を計らない教育こそ、現代教会版「寺子屋」教育。


 ですから、誤解を恐れず言えば、お金に余裕があって、かつ、能力主義、エリート主義教育を目指しておられるご家庭なら、高い授業料を払っていただいて、一般の英語教室にお子さんを入れていただければよいわけです。


 わたしたちは、そのような経済的な余裕のないご家庭。そして、能力主義ではなく、人としての心の豊かさを、こどもさんに求めておられるご家庭のために、頑張って安く、かつ良い英会話教室をしようと、願っているのです。


 授業も現代教会版「寺子屋」ですから、、お祈りで始まりお祈りで終る。集まってくるこどもたち一人ひとりが、イエスさまに愛されている子どもたちとして、そのままの姿で、愛され、受け入れられ、友達同士が、仲良く楽しく、一緒に育ち合っていける場。そんなイメージとビジョンを持っています。



 教会で、英語がしゃべれるようになることはもちろん、いろいろな友達もでき、「できる、できない」で追いまくられることもなく、ホッとできる場所。


 もちろん、「イエスさまはみんなを愛しているよ」、「みんな一人ひとり、大切な神さまの作品なんだよ」、という聖書のメッセージを伝えて、伝えるだけではなくて、本当にこどもたちを大切にしたい。


 もし、そんななかから、自然に、イエスさまを信じたいな、という子が現れたなら、それは素晴らしいことです。


 でも、それは、神さまがしてくださること。わたしたちは、ただ、こどもたちを愛し、自分たちにできることを、精一杯させていただければと思います。



 現代教会版「寺子屋


 これがイエスさまに喜ばれる働きとなりますように。



英語教育システム キッズブラウンについては以下のHPを参考にどうぞ

http://www.kidsbrown.jp/kids/index.asp