教理問答シリーズ1

 キリスト教会は、その歴史の中でいくつかの教理問答を作ってきました。キリスト教信仰の理解のために、このようなものを活用することは有益なので、数ある教理問答の中から、「ハイデルベルグ信仰問答」の内容を少しずつご紹介しましょう。(問答は全部で129あります)

問い1
「生きている時と、死にさいして、
 あなたの
 ただ一つしかない慰めは、
 なんですか。」


答え
「それは、
    生きている時と、死にさいして、
    わたしの体とたましいのすべてが
    自分のものではなく、
    わたしの真実な救い主イエス・キリストのものである、
    ということです。
 キリストは、ご自分の血のあたいで
    わたしの罪のすべてを
    完全に償い、
    わたしを悪魔の支配のすべてから
    自由にしました。
 キリストはまた、
    天の父のみ心がなければ
    わたしのあたまから髪の毛が
    一本もおちることがないほどに、
    わたしを見守っています。
    じじつ、すべてのことをみな
    わたしの救いのために働かせて、
    わたしを見守っています。
 それゆえ、キリストは、聖霊によって
    永遠の生命をも
    わたしに保障し、
    今からのちは
    心からよろこんで
    キリストのために生きるように
    してくださったのです。」


問い2
「この慰めのよろこびの中で、
   生き死ぬために、
   あなたは
   なにを知らなければなりませんか。」


答え 
「三つのことを
    知らなければなりません。
    まず、自分の罪と悲惨さが
    どんなに重大であるか、ということです。
    つぎに、自分の罪とその悲惨のすべてから
    どんなに自由にされているか、
    ということです。
    第三に、このような救いを
    どんなに神に感謝すべきであるか、
    ということです。」