今日の黙想
雅歌6章
「曙のように姿を現すおとめは誰か
満月のように美しく、太陽のように輝き
旗を掲げた軍勢のように恐ろしい」10節
「美しさ」と「恐ろしさ」は表裏一体の面があるのだろう
「薔薇の花にはとげがある」という言葉もある
その「美しさ」が、人間を魅了し、虜にするとき、それを手に入れたいという欲望にとらわれ、
その美しさはむしろ、人を滅ぼす「恐ろしい」ものとなるのだろう。
使徒パウロの言葉を思い出す。
「だが、驚くには当たりません。サタンでさえ光の天使を装うのです。」(2コリント11:14)
昨日、隣の家の庭に「美しい」梅が咲いたのを見た。
この梅の「美しさ」は、人を虜にする「美しさ」ではない。
むしろ心を慰め、捕らわれがちな心を解放してくれる美しさだ。
この「美しさ」は、手に入れることのできない、やがて散りゆく永遠の中の一瞬の「美しさ」。
このような、人が手に入れたくても手に入らない、美しさ。
神の定めた時と場に、新しい美を創造される、
神の「美しさ」こそ、
人を自由にし、人を生かす「美しさ」なのだろう