美しさと恐ろしさ

shuichifujii2016-02-16






今日の黙想





雅歌6章



「曙のように姿を現すおとめは誰か
満月のように美しく、太陽のように輝き
旗を掲げた軍勢のように恐ろしい」10節

「美しさ」と「恐ろしさ」は表裏一体の面があるのだろう

「薔薇の花にはとげがある」という言葉もある

その「美しさ」が、人間を魅了し、虜にするとき、それを手に入れたいという欲望にとらわれ、


その美しさはむしろ、人を滅ぼす「恐ろしい」ものとなるのだろう。

使徒パウロの言葉を思い出す。
「だが、驚くには当たりません。サタンでさえ光の天使を装うのです。」(2コリント11:14)


昨日、隣の家の庭に「美しい」梅が咲いたのを見た。

この梅の「美しさ」は、人を虜にする「美しさ」ではない。

むしろ心を慰め、捕らわれがちな心を解放してくれる美しさだ。

この「美しさ」は、手に入れることのできない、やがて散りゆく永遠の中の一瞬の「美しさ」。

このような、人が手に入れたくても手に入らない、美しさ。

神の定めた時と場に、新しい美を創造される、

神の「美しさ」こそ、

人を自由にし、人を生かす「美しさ」なのだろう