尊敬と愛の関係

 ある夫婦関係の学びから、ポイント


 夫は愛よりも尊敬されることを求める。妻は尊敬されることよりも愛されることを求める。


 しかし、夫は妻から尊敬されないと妻を愛することができず、妻は夫から愛されないと、夫を尊敬することができない。


 夫は妻の小言を、侮辱と受け取り、黙ってしまう。妻は夫の沈黙を、愛のないしるしと受け取り、小言をいう悪循環にはまっていく。


 しかし、夫は妻から尊敬されるとき、妻を愛することができ、妻は夫から愛されるとき、夫を尊敬することができる。


 ただ、夫は「尊敬してくれたら、愛する」といい、妻は「愛してくれたら尊敬する」といっているうちは、悪循環から抜け出すことはできない。


 「無条件の尊敬」(つまり、夫が尊敬に値しないと思っても、尊敬すること)、「無条件の愛」(妻に尊敬されなくても夫は妻を愛する)へと、どちらかが先に一歩踏み出さなければならない。


 どちらから? 

 それは、より大人の側から。


 いずれにしろ、夫は尊敬を必要とし、妻は愛を必要とする。


 この真理は、2000年前から聖書が教えていたことであり、クリスチャンは当然知っていることであるが、もっとも聞き流されてきた真理ともいえる。 


 「いずれにせよ、あなたがたも、それぞれ、妻を自分のように愛しなさい。妻は夫を敬いなさい。」エフェソ5章33節


 み言葉は、聞くだけではなく、おこなうときに祝福されると、キリストは語られている。

 マタイによる福音書7章24節〜


「そこで、わたしのこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩の上に自分の家を建てた賢い人に似ている。
雨が降り、川があふれ、風が吹いてその家を襲っても、倒れなかった。岩を土台としていたからである。
わたしのこれらの言葉を聞くだけで行わない者は皆、砂の上に家を建てた愚かな人に似ている。
雨が降り、川があふれ、風が吹いてその家に襲いかかると、倒れて、その倒れ方がひどかった。」