庄内は奥が深いのだった

 昨日は酒吹(酒田吹奏楽団)の、事務局のメンバーとお疲れ様会。


 いろいろな話題で盛り上がりましたが、やはり、東京生まれのわたしがいると、話の話題の行きつく先は、方言や、地元のレアな話題になっていくわけです。



 まずは、東京出身のわたしと、横浜出身のHさんだけが、時間通りに集合場所にやってきて、地元のほかのメンバーがみんな少し遅れてやってきたのは、「庄内時間」だと言うのです。


「庄内時間」ってなんですか?



「集合時間に、家を出ることかのー」 


とお隣に座ったTさん。


えー、そんなことでいいのかなぁ・・・Tさんだけじゃないの


とにかく、集合時間に10分くらい遅れていくのが普通らしい。それが「庄内時間



うーん。「郷には入らば郷に従え」だからなぁ、次回からは、そうさせてもらいましょ・・・遅れても怒らないでね。



次は、庄内弁の過去形と現在形の微妙な違いの解説



雨がふたのー」は過去形 「今日の朝、雨がふたのー」と使うのよ


そして、「雨がふったのー」が現在形。「いよいよ雨がふったのー」とつかうらしい


ちいさい「」によって時制を使い分けるとは、なんと高度なヒヤリング能力を必要とするのでしょう。


庄内弁おそるべし・・


さて、話題はいつのまにか庄内弁の単語へと


つらつけねー」ってわかる? 「あつかましい」ってこと。


たがぐ」ってわかる?「た」と「が」と「く」も点々がついて「」だよ。「たがぐ」


いやぁ、皆目見当も・・・?


「もって」ていうこと。


はあ、そうですかぁ。


「普段、地元のみなさんは、わたしと話すときは、標準語にスイッチしてくれるので、おかげで、わたしはいっこうに庄内弁のボキャブラリーが増えないのですよ・・」といい訳をついつい(汗)


まだまだ、単語テストは続いていきます。


うるがす」ってわかる?


いずく」ってわかる?


うるける」は?


さあ、さあ、さあぁぁ・・・(涙)


「うるける」は「ちょうしにのる」ってこと。


はぁー・・こりゃ「うるけてる」場合じゃないのぉーって、この使い方でいいんでしょかぁ??


まぐまぐでゅー」は?


なんですか、それ、フランス語ですか?


「気分がわるい」ってこと


はぁ、なんて不思議な言葉。なぜそうなるんでしょ。お年寄りも使うんですか?「マグマグデュー」って



「うん、使うよ」


ということで、すっかりわたしも「まぐまぐでゅー」です・・・(涙)。



飛島の話題をしているとき、「このまえ飛島で月山が救助に行ったんだよ」とトランペットのお嬢様から大胆なご発言が・・・


月山」が救助???


 聞き間違いか? いや、もしかして、いきていたのか「月山」って。


なんてことはない、この辺では、救助ヘリのことを「月山」というのです。



「月山」といえば「救助ヘリ」、という共通前提を持っている地元の人たちの間では、いちいち「救助ヘリの月山」なんて言わんのよ。


「月山が救助した」で通じてしまうのよねー。


しかし、そういう共通前提を持たないわたしが聞くと、山が動く話になるのですよぉぉ


これについては、以前もブログに書きました。秋田バージョンですが


http://d.hatena.ne.jp/shuichifujii/20080609/p2


というわけで、庄内は奥がふかいのぉ