先祖は大切

 もうすぐ新暦のお盆の時期です。さて、本来の仏教は生きている間に悟りを目指す教えのはずでしたのに、ある時から先祖の魂を供養する盆行事を取り入れて、すっかり文化として根付いてしまって、しかし、このお盆って、釈迦の教えと整合性あるのでしょうか・・。
 それはそうと、キリスト教はお盆のような行事をしないので、先祖を大切にしない宗教だと思われがちですが、そんなことはありません。キリスト教も先祖というものを大切に考えます。それが証拠に新約聖書の冒頭は、イエスキリストまで続く、それこそ先祖の系図で始まるわけです。先祖などどうでもいいと考えるわけがありません。ただ、先祖を大切にするといっても、崇めるべきは神のみゆえに、先祖を神とすることなく、神が与えられた先達として敬い感謝し、神を礼拝するわけです。そんなわけで、思い切ってこのお盆の時期に墓前で礼拝をしてみたらどうでしょう。墓に多くの人々がやってくるこの時期、墓前から、復活の希望を説く説教が聞こえてきたなら、素晴らしい伝道になると思いますが。