中絶を認めない宮崎哲弥氏

 今日、中川健一さんのメルマガで知りましたが、よみうりテレビの7月18日放送の「そこまで言って委員会」で中絶問題を取り上げたようですね。パネラーの田島陽子さんや宮崎哲弥さんに混じって、『小さな命を守る会』の水谷潔牧師がゲストで出たということです。番組の中で田島さんが女性の権利としての中絶を主張する中、評論家の宮崎氏は「私はこの問題に関しては中立ではいられません。私の母親は私を身ごもっている時、離婚しました。中絶を考えたのですが、カトリックの知人に説得され、生む決意をしました。母が中絶を思いとどまったので、今、私は存在するのです」と発言し、その後のディベートの流れは胎児の人権尊重になったそうです。日本は、悪名高き優生保護法があり、中絶大国とも言われますが、この番組の雰囲気や、最近の堕胎児遺棄事件の発覚に対する世論の反応などを見ると、流れとしては、中絶の自由の主張ではなく、中絶は罪であるという意識が醸成されているように思われ、神の導きを感じるところです。
 番組の中で、田島氏は生きている女性の人権が生まれる前の胎児の人権に優先すると発言したそうです。それに対して宮崎氏は「女性の権利は自己選択権、胎児の方は生存権だ。自己選択権が生存権に優先するはずがないでしょう」と大変印象深い反論をいたしました。
 宮崎さんは確か、コミュニスト兼ブーディストだったかと思います。リベラリストの宮台氏との対談も多い宮崎氏ですが、彼がリベラリストにはならない、なれない理由が何となく分かったような気がいたします。
 宮崎氏のようなメディアの論客の言動をとおして、人間の自己選択権より、神が与えた命の生存権の方が優先するという正論が、多くの人々のコンセンサスとなる世論の形成がなされてほしいと思います。