高慢防止薬

 仕事や人間関係の失敗の背景として、高慢ということがあります。
 大きな失敗は、困難な時期より順調な時期にこそ気をつけるべきで、うまくいっているのは自分のおかげだと、周りの人々の意見が聞こえなくなり、自分から謝るということがなくなってくるなら、高慢病の兆候でしょう。そして、この病気は、周りの人々は気が付いても、本人は気が付かないことが多いのもやっかいです。
 処方箋としては、たとえば、人の言葉にカチンとくる症状が出たときに、すぐ、「自分はその言葉に反応する高慢な心の状態なのだ」と気が付いて、悔い改めという薬を飲むことでしょう。

 良薬口に苦し。この悔い改めという薬は大変苦いですが、高慢病を予防して幸せに生きるためには、これを日々飲まないわけにはいかないようです。私もしばしば飲まされています。