民度かぁ

憲法改正の問題にしても教育基本法の改正にしても、僕は基本的に関心がないのです。というのは、改正されようがされまいが大差ないと思うからです。憲法愛国心ついての基本的な理解を欠いているからです。
■九条があっても、日本の米軍基地から戦闘地域に向かう艦船への燃料補給に見られるように集団的自衛権を現に平気で行使してきているし、教育基本法愛国心を書き入れたいという人たちの言うことを聞いてみると、政府に逆らわないことを愛国心と呼ぶという、思想的常識からすれば驚くような輩が溢れているわけです。
■先日ラジオで文科相に「教育基本法愛国心を書くのは大歓迎。戦後初めて2・26青年将校の志、すなわち“愛国ゆえの謀叛”の志、国民を屠る統治権力を討つ志を教えられる」と申し上げたら、凍り付いているわけですよ。改憲されようが改憲されまいがこの国の民度から言えば大差ないというのは、そういうことです。
宮台真司インタビュー[前編]より
http://www.miyadai.com/index.php?itemid=119

 結局、多くの人々は憲法に関心がなく、一部の人たちだけが、護憲、改憲と唱えている状況では、どちらにどう転んだとしても大差ない。結局は国のしたいようになるということでしょう。民主主義が機能するためには、制度より民度が大切。しかしその民度を形作る公教育が国の指導の下にある事自体おかしいのかもしれません。国というものは、いつの時代も、国民にはおとなしい羊でいてほしいと思うものでしょうから。