前文書き換え論が多数 参院憲法調査会


 参院憲法調査会上杉光弘会長)は21日、これまでの議論を締めくくる「総論」の討議に入り、憲法前文について意見交換した。委員、参考人からは「日本の顔が見えない」など書き換えを求める意見が相次いだ。(引用)

http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/seiji/20040421/20040421a1090.html


 前にも書きましたけれども、憲法というのは、国民が守るためにあるんじゃなくて(それは法律)、統治権力に守らせるために、国民が統治権力に与えるものです。ゆえに、そもそも権力を握る立場にいる国会議員たちが改憲議論をすること自体、おかしな話だと前々から思っているわけです。政治家は議論から手を引いて、市民エリートにまかせられないんでしょうか?。当事者である政治家が改憲議論すれば、どうしても自分たちに有利な憲法にしたいと願うに決まっているでしょうに。

 憲法の前文を書き換えて、日本の歴史や文化の尊重などを示すべきだという、委員も多いようです。そんなナショナリズムを最初に持ってきて、いったいどうしたいんでしょう。それを根拠にして、日本の歴史や文化の尊重を徹底させる法律でも作って、一般ピープルの行過ぎた個人主義に歯止めをかけようということでしょうか?。くどいですけれども、憲法は、私たち一般ピープルである国民が、統治権力に対して、彼らがおかしなことをしないように歯止めをするためにあるのであって、私たちを縛るためにあるのではないのです。