聖書を読む

 ディボーションといいまして、毎日聖書を読み、御言葉の語りかけに応答して祈る習慣は大切です。私はクリスチャンになってすぐ、チイロバ牧師といわれた榎本先生の本から影響を受けて始めました。読む聖書の箇所については、初めは、旧約聖書から少し、新約聖書から少しずつ順々に読んでいったり、たまにデボーションの手引きをする本なども用いたこともありました。しかし、旧約と新約を初めから順々に読んでいたころは、たとえば預言書なら預言書ばかり、詩篇なら詩篇ばかり何ヶ月も読むということになって、どうしても偏ってしまいます。ましてや、だれか他人が決めてくれた短い聖書箇所を、言われるままに読むやり方では、もっともっと視野が狭くなってしまうことに気づいて、そういうやり方はやめてしまいました。今、気に入っている読み方は、「モーセ5書」「歴史書」「預言書」「詩篇」「福音書」「使徒の手紙」などの各枠組みから、たとえ1章ずつであっても毎日読むというやり方です。これなら、たとえ短い時間でも、常に毎日聖書の全体像に触れることができ、聖書全体を通して語っておられる神様の大きな御心を感じ取ることができます。とかく、デボーションは、聖書の一つの言葉に集中する傾向があって、それがいい面もありますが、どうしても視野が狭くなりがちです。常に聖書を広く読む習慣を大切にしたいものです。