<7>本棚の「飾りじゃないのよ聖書はハッハー」

shuichifujii2017-12-15


わたしは以前、山形の酒田で、家族4人だけで移り住んで、自宅の借家を教会にして礼拝をしていましたから、

はじめて教会の礼拝に来られる地元の人に、聖書の世界を伝えることの難しさを、いやというほど体験したんですね。

すでにクリスチャンが集まっている、普通の教会で牧師をするのとは、わけが違うんですよ。

ほんと、まったく知らない人に、一から聖書の世界を伝えるのは、大変。でもだからこそ楽しいんですけどね。






日本人が聖書を自分で読めるようになるには、いっぱいハードルがあるなぁということなんですね。

ある意味、毎週日曜日に教会の礼拝に来続けられる人は、そのハードルを乗り越えられた人々なんですよ。

でも本当は、そんなハードルは、無いほうがいいし、あっても低いほうがいいんです。

だから、こういう入門講座のようなものを書いているわけですね。






聖書のなにが難しいって、まず、旧約聖書新約聖書があるでしょう。

聖書を手に入れた人は、いったいどこから読めばいいのかすら、迷ってしまうはず。

まあ、最初から読めばいいのですけれども、あの分厚さでしょう・・・。

まったくアドバイスを全く受けないで、聖書を買って読み続けるなんて、ほんとにハードルが高い。

全く初めて聖書を手に取る方には、わたしは「初めから全部読もうとしなくていいよ」とアドバイスしたい。





途中であきらめて挫折されるくらいなら、旧約聖書はひとまず置いておいて、まず新約聖書福音書から読み始めてくださいね、と申し上げたい。

イエス・キリストのことが書いてありますから。まず福音書からどうぞ。




そして、新約聖書を読み進めていくと、どうしてもわからない言葉や、風習がでてくるのです。

それはおもに、旧約聖書に書かれている、イスラエル民族(ユダヤ人)の歴史や律法が引用されたりするのです。

そういうわからない言葉の意味を、一つ一つ確認していくのは、大変。

なのでわからなくても、わからないままに読み進めてください。



読書百遍意自ら通ず」という諺は、聖書にも当てはまります。



わからないから、やめてしまうんじゃなくて、わからなくても、何度も読み続けることで、次第に分かるようになってきます。

「すべてをわかろうとする完璧主義」は、かえってすぐに挫折してしまいますから、適当にわからないところは、わからないままに、何度も読みかえしてほしいのですね。

読んでいくうちに、言葉が心に響いてきます。いや、心に響いてくるまで、まずは読みつづけてくださいね。せっかくお金をだして手に入れたのだから。





人生を豊かに変える、素晴らしい宝が、土の中に確かに埋まっているのに、

ちょっと掘ってみて、すぐに出てこないからやーめた、というのは、あまりにもったいない。

1億円の宝くじをあてるよりも、確実に手に入る宝。

しかし使えばなくなってしまう、1億円どころの価値をはるかに超えた、

けっしてなくならない、永遠の価値。素晴らしい人生の宝を手に入れるのだから。

「なんだか、カタカナが多くて、難しいくて、つまらないな」なんて、すぐにあきらめないでくださいね。





そして、ひとりで読むよりも、誰かと一緒に読んだり、サポートされると、格段に早く、理解も深まります。

だからサポートしますよ。そのための入門講座なんですからね。

そしてどの教会でも、きっとサポートしています。遠慮なく訪ねてみてくださいね。

それじゃ、また