今日の黙想から

「みなその人一人に対してだけ引かれた人生の道すじを、たとえそれがどこを通ることになろうとも最後まで辿るほかはない」(森 有正)

それが神によって望まれ予定され導かれたものであるとき、その人生に何一つ悪しきことは起こるはずはなく死によっても何一つ破壊されることはなく、むしろ「死」が破壊されることになろう。死をもって人生は終結するがそれが人間の終わりではないであろう。「これは終わりではなく、始まりなのです」と言って刑場に連行されていったというディートリッヒ・ボンへファーの「信の深さ」が心に響く。イエスと共にあるいのちが死をこえた命である。・・・

「あなたもお読みでしたか」(鈴木和男)より