二つの動機

人が他者のために行動するときの動機って、二つある。

一つは、自分の欠乏感を埋めようとしたのか、もしくは、自分の満ち足りている喜びを、あなたと分かち合いたいとおもったからか。どちらかです。

たとえば、家族や他人のために、なにか良いことをしたのが、実は自分の欠乏感を埋めたいという動機であると、そのよい行為を、相手から感謝してもらったり、誉めてもらわないと、「どうして分かってくれないの」と、イライラすることになるんです。

なぜなら、その良いことを行った目的が、実は、家族のためや、他人のためではなくて、自分の存在、価値の不安、欠乏感を埋めたいという本当の動機があって、それが満たされないので、イライラするんです。

でも、もしすでに自分の存在価値や愛されている喜びが心に満ち溢れていて、ただ、それを家族や、周りの人と分かち合いたいという動機でしたことなら、その結果、相手から感謝されなくても、ほめられなくても、「どうしてわかってくれないの」とはならないんです。欠乏していないのだから。

つまり、自分が幸せになりたいと、欠乏感から行ったのか、自分はすでに幸せなので、あなたにも分かち合いたいと、おこなったことなのか。

もし、自分がなにか家族や人のために良いことをしたとき、その結果、なぜか「イライラ」してしまったとしたら、それはたぶん、前者の動機からなんですよ(^O^)/