正論と愛

 「正論とは、道理は通っているが人間にはとどいていないせっかちさです。

 道理は通っていないが人間には届いているゆるやかさ、それを愛と言います。

 道理が通っていないという理由でこれを斥けてはなりません。

 人間の弱さに対する洞察において、正論は遠く愛に及ばないのです」

藤木正三