自分の中の枠組みとの戦い

shuichifujii2011-12-03

 嗣音が、前々から絵本作家になりたいと言っていたので、絵本作家の荒井良二さんの出演したNHKのプロフェッショナルをDVDで借りて、子どもたちとみました。

 荒井さんという方は、既成概念から自由になるために、自分の中の「大人の自分」と戦いつづけている。すごい人だと思います。

人間は年を重ねるうちに、自分の中でどうしても枠組みを作っていくものです。その方が楽だからです。でも、同時に、つまらなくなっていく。

聖書の読み方にしても、自分の中で枠組みを作り、整理して、神さまをその枠組みのなかに押し込めて理解して、つまらなくなっていないでしょうか。神さまに対する、活き活きした驚き、信仰の命を失ってはいないでしょか。

確かに枠組みを作ることは、ある程度までは必要なのでしょう。しかし、その枠組みを固定化、絶対化し、そのなかに安住してしまうなら、どうしてもつまらなくなってしまう。神さまの理解も、聖書が語っている活き活きした神さまではなく、自分の中でつくりあげた固定概念、枠組みの中に納まる神さまを、神さまとしてしまいかねない。そういう枠組みと戦い続ける必要があるでしょう。

バプテスト教会が、神さまを理解しようとするときに、教条のような枠組みをもたず、ただ聖書のみから聞いていくことにこだわってきたのは、常に枠組みのなかに神さまを閉じ込め、わかった気になる「大人の自分」と戦い続けることを選んだのだ、ということなんだなぁ、と荒井さんの生き方から、連想してみた次第です。