日常の中で待つこと

昨日は、このエッセイに励まされました。

 ジャン・バニエは、世界的に大きな障がい者の共同体を導く人物です。その共同体の名前はラルシュ(箱舟)です。この団体は現在30カ国に120団体あり、障がい者と奉仕する人たちが共に生活しています。


 このような話を聞くとこのような考えが浮かびます。「ジャンバニエは、どれほどの大きな夢をもっていたのだろう」しかし、ジャン・バニエの話を聞いてみるとそうでもありません。彼は一度も大きな団体を作ろうと夢見たことはないそうです。


ただ祈り、みことばを読みながら、神の導きを求め、神の時を待ちました。彼は多くの人を助けると大口をたたいたり、この世のすべての障がい者のために何かをするという使命を宣言したこともありませんでした。


ただ彼は、苦しんでいる二人の障がい者に出会い、彼らを助けただけでした。そこからラルシュ共同体が始まり、今日の世界的な団体となったのです。


 忘れてはならないことがあります。神を待ち望む人は力を受けます。イエスの弟子たちは、「聖霊が臨まれるまで」待ちました。(使徒1:8) その時から驚くべき力が現れました。


神の時を待たない人を待ちうけているのは、高慢か挫折化のどちらかです。何かを成し遂げると高慢になり、成し遂げられないと挫折します。


しかし、神の時を待つ人は、イエスに目を留めるため、挫折もなく、倒れることもありません。そのような人は、神の答えをいただき、聖霊の力によって小さいことから成し遂げ、大きな実を結ぶようになります。

ジョン・ビョンオク