お父さんとお母さんの笑顔

 今日は幼稚園の保育参観と父母総会。今年度から役員をさせて頂いたので、役員として総会の司会役。役員さんはみんな園児のお父さん方。最初に会長をしてくださるお父さんからご挨拶。今年は「お母さんの笑顔」を大切にしていきたいというお話しをなさったなかで、ご自分のことをはなされました。ご両親が、3歳の時に離婚されたこと。お父さんのいないなか、明るいお母さんの笑顔が救いだったこと。お母さんの笑顔を見るとき、自分は生まれてきて良かったのだと思えた、と、お話ししてくださいました。勇気ある挨拶でした。


 それを受けて、「お母さんが笑顔でいるためには、お父さんの笑顔が必要だと思う」と、そんな思いを語ってくださったお母さんもいました。毎日、夜遅くまで働いているお母さんでした。みんなそれぞれに重荷を背負いながら生きています。


 わたしの両親も離婚しましたから、お父さんとお母さんが笑顔でいてくれることを、子どもがどれほど切望しているか、わたしも少しだけ、分かっています。


 なのに一度か二度、子どもたちの前で妻と口論したことがありました。泣き出した子どもたちをみて、自分のこどもの頃を思い出し、親と同じことをしている自分が、つくづくなさけなくなったことがあります。


 神様の憐れみにすがるしかないわたしです。自分の力などで、笑顔で愛に満ちあふれたお父さんになどなれません。毎朝、この自分を変えてくださいと祈ります。聖霊に満たされ、愛の実を結ぶようにと切に祈り求めます。そこにしか希望はないからです。しかしこの希望は決して欺くことのない希望なのです。


 今、わたしたちの家族に日々、共に祈る祈り、共に歌う歌声、一緒に笑う笑い声が与えられていること。これはただただ、イエスさまの憐れみであり、愛の恵みなのです。