牛乳は低温殺菌でしょ③

低温殺菌牛乳は全く無菌ではないので、日持ちがせず、おなかをこわしやすいのではないかという意見もあります。しかし、たとえ低温殺菌牛乳でおなかをこわすことがあったとしても、もともと牛乳の中にある菌によってなので、原因を特定しやすいのに対し、無菌のはずの高温殺菌牛乳によっておなかをこわした場合、いったい外から入ってきた何の菌が繁殖してそうなったのかわからないということがあります。菌が残っている低温殺菌牛乳は、かえってその菌によって、外からの雑菌の繁殖を抑えることが期待できますが、高温殺菌牛乳はいうなれば無菌の培養液のようなもので、これによっておなかをこわす方が、はるかに恐いわけです。