「孤児の父」石井十次の映画化発表

クリスチャン新聞より転載

「孤児の父」と呼ばれる石井十次(1865〜1914)。彼は自らの志した医師への道をあきらめ、孤児と共に生きる道を選んだクリスチャンだった。まだ孤児に対する差別、偏見が根強い明治時代、岡山に日本最初の孤児院を設立。彼が育てた孤児はのべ3千人にも及ぶといわれる。

 そんな石井の生涯の映画化を現代ぷろだくしょん(山田火砂子監督)が企画していたが、配役が決定。2月23日、都内で制作記者会見を行った。石井役は暴れん坊将軍で有名な俳優、松平健さん。タイトルは「石井のお父さんありがとう」。

 松平さんは「監督の手紙に心を動かされました。台本を読んでキリスト教はほかの宗教と違う救いの神というものがあることがわかったので、そこをうまく演じたい」と語った。また石井に対して、「医者の道を捨てて孤児のために生きた。私は役者を捨ててまで、ということはできないので偉大な人だと思います」と語った。

 松平さんの映画出演は15年ぶり。自身も幼稚園の時に教会学校に通っていたという。撮影は4月からで、8月には全国で放映される予定。