本当の国益は

 最近、臆面も無く「国益」という言葉を使っても恥ずかしくない世の中になりました。
 何でもかんでも「国益」優先。その「国益」とは、あえて言えば「日本国民の悠久の繁栄」に資することだと定義すれば、要するに、長生きしたいから、自分に損なことはさけて、得なことだけいたしましょうという、自己中心性まるだしです。「国益」にもなるから、イラクを助けましょうなんて、賛成した戦争の大義も危ういというのに、イラクの人々を馬鹿にしてやしませんか。
 いつも自分の利益を計算ばかりする自己中な人は、最後には社会の中で自分の居場所を失っていきます。いつも「国益」を計算するこの国も、世界の中で居場所を失わなければいいけれど・・・。

 「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。」(マタイ7:12)

 このように振舞うことが、本当の意味で国益となるのに。