2015年にドイツで映画化された同名の小説。
今日、新宿で映画を観ました
ヒトラーが現代のドイツにタイムスリップして、テレビ局にタレントとして利用されながら、だんだん民衆の心をつかんでいくストーリ。
ラストのヒトラーの台詞が実に印象深かった。
「民衆がわたしを必要としたのだ」という趣旨の言葉。
日本も民主主義がちっとも根づかず成熟もしないけれども、それはドイツも同じなんだなと、つくづく思わされた。
民衆の不満を吸い上げ、確信に満ちた演説によって魅了していくさまは、実に見事。
彼の力強い演説に引き込まれていく自分のなかの心理に、はっとさせられる。
人間というものの危うさを痛感。