今日の黙想
箴言9章
「不遜な者を叱るな。彼はあなたを憎むであろう。
知恵ある人を叱れ、彼はあなたを愛するであろう」8節
この言葉を、自分が人を叱る立場で考えるのではなく、
自分自身が人から叱られたとき、自分はどのように反応するかという視点で考えたい。
「あの人に、こんなこといわれた」
「全くわかっていない。あの人の方が愚かだ」
「こんなひどいことをわたしにいうなんて、許せない。」
まず、その内容がどうであれ、人の言葉にこのような反応をするときは、間違いなく、心が不安でいっぱいの時。
自分の存在意義や、愛されている実感がないとき、人は容易に人の言葉で傷つき、自分を傷つけた人を、憎んだりする。
確かに、人の言葉には、誤解や偏見や悪意がある場合もあるけれども、
でも、自分の顔は自分では見ることができないように、
自分では気がつかない、知ることのできない自分の姿、振る舞いに、気づかせてくれる人の言葉に、
ちゃんと向き合って自分を成長させることこそ、自分を大切にすることであるという「知恵」のある人は、
幸いなのだと思う。
それは、どんなに情けない自分でも、この自分は神に愛されているという「知恵」を持っているということでもあるのだ。