この法律のもとでどう生きるか、こそ

shuichifujii2013-11-22

 安倍政権が今国会で成立させる『 特定秘密保護法 』。国家安全保障特別委員会で判明した危険は右のとおり。治安維持法知る年配者いわく『 怖さに気付いた時はもう遅い 』といわれます。

ある年配者の意見
「今は秘密をもらした官僚が懲役10年、秘密を聞き出した者が懲役5年などという説明がされるもので、つい自分たちに直接関係ないと思い込みがちですが、戦前の治安維持法もこんなことから始まったのです。治安維持法が成立したときは誰もが、共産主義者を取り締まる法律だくらいにしか思っていなかったようです。成立してから国民全体に網がかかり戦争に少しでも反対した人は特高警察に捉まってしまったのです。それがこの秘密保護法の一番のねらいでしょう。賛成している国会議員もやがて我が身にそうした網がかかることに気がついていないのです。」


確かに、この法律の問題性と危険性を認識したうえで、わたしはなお治安維持法の時代と現代の大きな違いを考えているのです。今はネットのインフラが出来あがっています。ですからもし、ブロガーなどの一般人が処罰されることが起こった時、ネットにおいてどのような反応がおこるか。それこそが、わかれどころだと思います。

ただ、恐れて全ての人が黙りこむなら、それは治安維持法の時代とまったく同じことになるでしょう。しかしもしそれは明らかな暴挙であると、数限りない人々がネットにおいて話題にしていくなら、かつての時代とは違う展開になるのではないでしょうか。

ここにネットのなかった治安維持法の時代との大きな違いがあります。今は、市民、一人一人が、大きな力、繋がりあうツールを手にしているのです。この状況をちゃんと勘案して、ただ時代が逆戻りしていると、恐れだけを強調する議論ではなくて、この法律のもとに、どのように生きるべきか、前向きで希望を語る議論をもっと聞きたいのです。


「…神を、アブラハムは信じ、その御前でわたしたちの父となったのです。彼は希望するすべもなかったときに、なおも望みを抱いて・・・」ローマ4章17節〜