堀江貴文さんの「ゼロ」を読んだ。
彼が、思考停止したおじさんになりたくないという背後に、平凡な人生を生きた父親のようになりたくない。違う人生を生きたい、という強い思いを感じた。
そして、著書の最後の方で、実は、堀江さんが、自分の死を考えることを恐れるがゆえに、それを考える暇を与えないために、働き続けることを欲していることを知る。
つまり、思考停止したくないけれども、死の問題を考えることも回避せねばならない。
その必然から彼は、ひと時もたちどまることなく、働き続けるのだ、とかたるのだ。
今の時を大切に生きる姿勢には二つあると思った。
一つは、死を恐れる動機、生きる時間の短さを思うから、今という時を大切に考え没頭する生き方。
そしてもう一つは、死の向こうにも続いていく希望があることを知っているので、そこに続く今を受け入れ、大切に生きようと願う生き方。
同じ今を大切に生きる姿勢だが、前者は切迫感からであり、後者は安心感と感謝が動機。
神さまに存在させられ、生かされ、導かれていると信じるわたしは、後者の生き方を、生かされていきたい。
- 作者: 堀江貴文
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/11/01
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