数年前から、教会の庭に野菜を植え初めて、土というものの大切さを知りました。
何もなかった教会の庭を耕し、最初に野菜の種を植えた時は、すぐ枯れてしまったからです。
そこは、土というよりも、さらさらな砂のような状態でした。肥料をあげても無理なほど、無機質でさらさらだったのです。
その後、夏の時期に生えてきた雑草を、土の中に埋めつづけました。
そして数年たった今、砂状態だった土は柔らかくなり、野菜も育つような土になったのです。
土の中に埋められた雑草が、微生物によって分解されて、有機的な肥料となり肥沃な土になったのでしょう。
土の中に、命が埋められるからこそ、やがて新しい命を生みだす土ができる。命を埋めなければ決して良い土はできない。
今、砂のように渇いた地を、神の国の豊かな実りをもたらすよい土と変えていく、そんな命を注ぎこむ価値ある土作りの時なのだ。