石巻と気仙沼にて

shuichifujii2011-06-01

 30日と31日 酒田の教会の協力活動として、酒田キリスト教会の災害支援チームの働きにわたしも加えていただきました。酒田からの支援物資を宮城県栗原市にある栗原聖バプテスト教会へ運び込み、そこから栗原教会のK先生と沿岸地域でつながりのできた方々に物資の支援の訪問という内容でした。
朝6時に酒田を出発。暴風雨のなかで、高速も一部通行止め。栗原についたころには、午後になっていました。
荷物を倉庫に詰め込み、3時に牡鹿半島に出発



 牡鹿半島の泊浜に行く途中、石巻旧北上川を渡ったところが、大雨で冠水状態



 万石浦が大荒れに荒れていました


 途中、道がなくなっているところ、道の半分が土砂崩れになっているところを通り抜け、栗原から3時間で目的のお宅に
最近避難所から出て借家を借りたHさん。漁師。新築の家が流されてしまったと伺う。運んできたバイクを、お分かち。


K先生と支援を通じた信頼関係ができていることを実感。
今は前向きに立ち上がろうとしておられるお話を聞かせていただく。
K先生のお働きは、物質的な支援では終わらず、み言葉を分かち合い、一緒に祈られることを大切になさること。
「教会が来てくれるようになってから、泊浜のみんなが明るくなったんだよ」というHさんの言葉に励まされる。


 Hさんの訪問の後、2時間かけて、気仙沼市本吉町Mさんのところに。Mさんは家も2億円相当のさんま船も流されてしまった方。
今は、残った倉庫に、支援物資の畳を敷いた場所で寝泊まりしておらる。


 Mさんの奥さんは「私ね、この津波が来た時から今日まで、これからどうやって生きて行ったら良いんだろうかと、毎日考えていたんですよ。毎日ここに来て下ばっかり向いて、何んにも力が出なかった…。うちの人も、ここに来ては、少し片付けをすると下ばっかり向いて、本当に何んにも力が出なかった。そこに、Kさんたち教会の人達が来てくれたんですよ。本当に力になったですよ。今まで、災害があると、物資だの援助だのとよく言っているのを聞いたけど、心のケアなんて聞いても、そんなもの必要があるのかと思っていた。でも、自分がこんな災害にあって見ると、如何に心のケアって大切なものなのか分かった。本当に皆さんから力を貰ったんですよ」


 その他、当時のことをいろいろお話してくださった。最後に一緒にお祈り。教会とであってから、Mさんたちは、毎日お祈りするようになられている様子。

 次の日も被災されたあるお宅に畳やバイクを届けに訪ねた折も、お茶をいただきながら、K先生や、酒田からきたわたしたちが語る信仰の言葉や証を、熱心に聞かれ、一緒に祈られる姿に、驚きと深い感動を覚えつつ、その日の深夜酒田に帰ってきました。


 このような出会いと働きをいただけたことを、主に感謝します。