よく、バランスが大事であるといわれます。食事でもなんでも片寄らないで、バランスよくいただくことはよいことですね。
ただ、前に進むというときには、バランスをあえて崩す必要もあります。
人間が歩いて前に進むときのことを考えてみましょう。
どちらか一方の足を踏み出し、あえてバランスを崩して不安定な姿勢になることで、次に反対の足を前に出しています。
両足のバランスをとっている状態では、前に進むエネルギーが一歩も出ないのです。
前に進むエネルギーは、一歩踏み出しあえてバランスを崩して緊張状態を生みだすことで生まれます。
日本的な、「まあ、ここは丸く収めましょう」とか、「みなさんの意向をバランス良くとりいれましょう」、というやり方を積み重ねてきても、なかなか前に進まないという経験はありませんか。
一歩進むために、あえてバランスを崩してみる。予定調和を崩してみる。
あえて、緊張を生む意見を言ってみるとか、周りの人との関係にちょっと緊張が生まれるけど、イエスさまを信じてバプテスマを受けてみる、とかね。
そうやって、一歩前に足をだしたら、次の足が出てくる。そのようにして前に進むと、思いもしなかった新しい展開が見えてくるでしょう。