目に見えない希望

 先日、酒田吹奏楽団の演奏会がありました。わたしもメンバーとして参加いたしました。大変感動的な演奏会となりました。


 音楽は不思議です。なぜなら、音は目には見えない空気の振動にも関わらず、人を感動させ、喜びを与える力があるからです。


 目に見えないもののもつ力を感じさせられます。


 さて、信仰もまたそうではないでしょうか。神さまは目に見えません。目に見えるものは本当の神ではありません。その目に見えないまことの神を信じる「信仰」からくる希望、喜び、愛、感動の力は、実に大きく、人を生かしていきます。


「わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存在するからです。」新約聖書コリントの信徒への手紙 4章18節)


 目に見えることが、「現実」のすべてではないのです。人は、目に見えない音楽に感動し、そして音楽家がその目に見えない音のために、一生を捧げるように、目に見えない「現実」というものがあります。そして、目に見えるものより、見えないもののほうが、永遠の価値があると聖書は語るのです。


 わたしたちは今、経済危機の世の中にあって、目に見えるもののはかなさを知らされています。今こそ、目に見えないからこそ確かなる希望である、主への信仰を、新たにしてまいりましょう。