近所のおばあさんと

 今日は雨上がりの曇り。雲の切れ間から青空が見える。酒田に来てから、毎日変化する雄大な雲模様を楽しませていただいている。
 今日も「のぞみ」配り。ある家のポストにチラシを入れようとしたら、玄関があいて70代くらいのおばあさんが出てこられた。「そこの教会の者です。教会の案内を配っています」「ああ、ごくろうさま」それから20分くらいおばあさんと立ち話。最初は警戒した目をしておられたが、話すうちに表情も和らいで、いろいろはなして下さるように。わたしたちが東京から来たこと、東北は初めてだと申し上げると、酒田の冬についていろいろと教えてくださり、やがて、お米の話やらみその話やら、いろいろと話は発展。おばあさんはもとは松山町(近年酒田市と合併)に住んでいたのだが、息子夫婦が都会の酒田市に住みたいと、この場所に家を建て、そして息子さんは松山まで毎日車で仕事に出かけているのだそうだ。
「忙しいお足をとめてすまなかったのー」とおばあちゃん。「いえいえ、また聞かせてください」とお礼申し上げて失礼。

 この伝道所周辺は、以前は田畑しかなかったところを住宅地に開発した場所。なので、新しく大きな住宅が建ち並んでいる。そこには、昔からこの場所に住んでいる地主はを別にして、新しい住宅のほとんどは、このおばあさん家族のように、他の場所から移り住んできた人なのかもしれない。昼間、住宅地周辺で見かけるのは、ほとんどがお年寄り。その方々も、他の場所からここに移り住んできた方々だとすると、意外と横のつながりのない、孤独なお年寄りも多いのかもしれない。そんなことを思います。