バプテストの牧師

 牧師になって一年。バプテストの牧師で良かったなと思うことは、牧師がいい意味で相対化されることですね。牧師は教会が招聘したら牧師の働きをするわけであって、どこぞの権威機関によって試験を受けて、どこにいっても通用する牧師というご身分になるわけではない、という理解が、とってもいいなあと思います。教会のなかで、あらゆる人間が相対化されて、神のみがあがめられる教会。そういう意味で、身分ではなく、働きとしての牧師理解をするバプテストで良かったと思います。そして、牧師が相対化され、牧師交代においてもぶれない教会を形成するなら、結局は牧師のカリスマで人を集めてはまた散らしてしまう教会よりも、着実にキリストの体なる教会を建てあげていくことになるわけですからね。
 今でもたまに、「藤井さん、あ、先生」って言われることもあって、私のようなものを一所懸命「先生」と呼ぼうとしてくださって申し訳ないなぁと思います。ただただ、主を愛するゆえに、牧師を牧師として立てようとしてくださる教会の人々の信仰に感謝の日々です。