朝から雪かき、雪のけ。
汗をかきながら雪を運んでも、
運ばなくても、やがて温かくなれば雪は溶けます。
やがて溶けるとわかっていても、運ぶのです
それはまるで、人の地上の人生
今、一生懸命やっている「仕事」も「勉強」も「遊び」も、
あらゆる営みは、
やがて雪が溶けてなくなるように、
この地上に残ることはないでしょう
旧約聖書のこの言葉を思い出します。
「コヘレトは言う。なんという空しさ/なんという空しさ、すべては空しい。
太陽の下、人は労苦するが/すべての労苦も何になろう。
一代過ぎればまた一代が起こり/永遠に耐えるのは大地。
日は昇り、日は沈み/あえぎ戻り、また昇る・・・」1章2〜
地上の人生は、いつかは溶ける雪を、一生懸命どけているようなもの
ただそれをしなければ、
今日という生活がなりたたないから、
とにかく、人は
雪をのける
でも、いつかあたたかくなって、
そうやって一生懸命運んだ雪のやまが
すべて溶けさったとしても、
この地上で生きてきたいのちの時間そのものが、
むなしく、意味のないものだったなどと、
失望したりしたくないから、
心の目は、ちゃんと天に向けておきたい
イエスキリストの言葉
「あなたがたは地上に富を積んではならない。そこでは、虫が食ったり、さび付
いたりするし、また、盗人が忍び込んで盗み出したりする。
富は、天に積みなさい。
そこでは、虫が食うことも、さび付くこともなく、また、盗人が忍び込むことも
盗み出すこともない。
あなたの富のあるところに、あなたの心もあるのだ。」(マタイ6章19節以下)