個が確立しているか

 日本人は群れると強くなるが、反面、個人がものすごく弱い

言いかえると、人が怖いわけです。人からどう見られるかが、最大の関心。

それは地方ほどその傾向がありますね。私の住んでいる地域もまさにそんな場所

ですから、たとえば教会にいくところを見られて、「あんた教会にいったのー」っなんて言われることを、恐れているんですね。

でも、逆を言うと、そんな中にあって、教会に来つづけている人は、個が確立している人だし、人の目を気にしてコロコロ意見や態度を変えない人だし、同調圧力に屈して「赤信号みんなで渡れば怖くない」と、大切なことを平気でなげださない人。

ですから、特に地方において、教会に来続けている数少ない人は、必然的に人に流されない、信用できる人が多いんじゃないかな、と思うんです。


 ついでに言うと、個が確立していない人たちの共同体って、結局、声の大きい人強い人が、弱い人を支配するんです。個が尊重されないからね。日本における地域共同体は、どうしてもそういう傾向がある気がする。

 それに対して、神さまに向き合う自分、という個を確立した者同士が、共に生きる共同体が、教会であって、その関係は、互いに支配することも支配されることもない、自由な関係なんだよね。

 長い道のりだけど、この理想に向かって、福音の種をまいていきたいな。