素直さは富の一つ

 どの人も、こどもの時には素直に受け取っていたものを、大人になる過程で失っていく。いいかえれば、知識や理性の奴隷になっていく。
・常識(皆があたりまえだと思っていること」の奴隷
  日本の常識が、世界の非常識の場合もある。常識とは限定的、相対的なのに、常識を身につけるとその奴隷となり、そこから外れることができなくなる。
・思い込みの奴隷
  一度思いこんだものから抜け出るは難しい。たとえばテレビのニュースは事実の一部ではあっても、真実ではない。編集されているから。なのにすべてが真実と思い込んでいる人が、そこから抜け出て思考するのは難しい。
・疑いや不信感の奴隷
  猜疑心や批判的な思いは、新しいものを拒絶する。不信感は、真実で誠実な話を、怪しい話に聞こえさせる。
・経験の奴隷
  昔も同じことがあったと判断することで、新規性や深みを読みとることが出来なくなる。まったく新しい視点であっても、旧来と同じだと判断するのは、知識人、プロフ ェッショナルほどやってしまう間違い。
・理性
  理性や知性で判断できないものを切り捨てる。知能が高い人ほど陥る。

  人が天に生かされていること、つまり、天から愛されていることこそ、大人になる過程で失われてしまった最大のもの。

  真の成功者には、こどものように素直な人が多い。素直さは富の一つ。