「主にのみ従う」(7月7日 のぞみ教会週報巻頭言)

shuichifujii2013-07-06


 6日は憲法問題について考えるシンポジウムにS君と一緒に行ってきました。現在の与党は憲法改正に積極的です。参議院選の結果によっては、憲法改正議論も一気に進むことが予想されています。

 憲法とはそもそも、統治権力が暴走しないために、国民が統治権力を縛るためのものです。権力というものはほおっておくと暴走するのです。その統治権力を縛る憲法を、国民ではなく、統治権力側の与党が、「変えてくれ」と言いだすこと自体、おかしなことです。さらに、憲法を制定する主権者の国民に対し、国家への義務や道徳を強いる与党案は、まったく憲法としてお話にならないことは、憲法学者が指摘しているところです。こんな低レベルなことをゆるしてしまっているのは、わたしたち国民一人一人が、この国のことに無関心であるからではないでしょうか。

 わたしたちは、この日本国という船に乗っている一人一人です。船の上でいくら家族仲良く過ごしても、船が沈んでしまったら何の意味もありません。そういう意味で、自分や自分の家族の生活のことばかりを考えているのではなく、この日本という船が沈まないようにと考え、そのために祈り、次の参議院選挙では責任ある投票をいたしましょう。

 私たちクリスチャンは国家ではなく、天地を造られた神さまこそ、わたしたちの主であり、支配者であると信じています。

詩篇105編7節
「 主はわたしたちの神/主の裁きは全地に及ぶ。」


 ゆえに、国家が神のように私たちを支配するようなことにならないようにと祈り、今すべきことをしていきましょう。

 わたしたちが従うべきお方は、私たちを愛し、存在させ、罪から救ってくださった、イエスキリストの父なる神さまだけなのです。

 歴史を振り返ってみれば、このお方を無視し、絶対の権力や支配を求めたものは、たとえ一時栄えても、やがて衰退していきました。

 ですからわたしたちクリスチャンは坦々と、神さまが神さまとして礼拝され、み言葉に従って生きる人々がこの地に満ちあふれることを祈り、み言葉をかたり証しつづけていきましょう。