わかっていてもできないんだよね

 Sくんのアイデアで、今日ののぞみキッズは、ストラックアウトバトル

ストラックアウトは買うと高いので、手作り。


チームに別れて、倒した数を競いあいました。


チーム選にしたのだけど、チーム分けの時や、やりとりのなかで、ちょっとある子がみんなからうとまれていて、嫌な言葉のやりとりがあったので、途中中断。

そしていいました。、「さっき、イエスさまのお話を聞いたよね。よいサマリア人の話。みんなは、あの通り過ぎた偉い人じゃないんだよね」


実は、会の最初に聖書の紙芝居で、お話をするんです。いつもは最後にするのだけど、今日は最初にしました。

今日のお話は、イエスさまが教えてくれた「よいサマリア人のたとえお話」


あるユダヤ人が強盗に襲われて倒れている。そこに偉い先生が通りかかったけど、いそがしそうに通り過ぎて行ってしまった。

でも、あるサマリア人が通りかかった時、倒れているユダヤ人をかわいそうだと思って、助けてあげた話。

ユダヤ人とサマリア人は仲が良くなかったけど、そんなこと関係なく、目の前のかわいそうな人を助けた話。

そのお話をして、だれが神さまに喜ばれるかなって言ったら、当然、「サマリア人」って言う。

そして、みんなが倒れている人がいたら、どうするって言ったら、サマリア人のように助けるって、みんな言うんですよ。

でもそこで僕はあえて言ったんです。この通り過ぎてしまった偉い先生も、お仕事で忙しかったのかもね。「ごめんね」って思いながら行ってしまったのかもしれないよ。

そしたらある子が「仕事に行かないと首になるからかな」って言う。「じゃあ、みんな、仕事に行かないと首になるとしたらどうする。それでも目の前の人を助ける?」って聞いてみた。

そうしたら、全員「助ける」って言うんです。すごいなーって思いましたよ。

でもあえて僕は、「その気持ちは大切だよ。でも、いいことだってわかっていてもできないこともある。それでも神さまはそんなわたしたちの弱さもわかっていると思うよ」っていいました。

そして、そのあとのゲームになって、まさに仲のよくない友達と、いやな言葉をかけあったりしだしたから、ゲームを中断したんです。

「ねえ、さっきのイエスさまの話、わすれた。みんなあの時、なんていった」

そう、みんな理想はわかっている。嫌な人でも助けてあげることが大切だって、みんなちゃんとわかっている。

でも、その自分でもわかっていることが、いざとなったら出来ない自分がいることに、気がついてほしいんだ。

そして、そんな自分さえ、なおゆるし、助けてくださるのが、イエスさまなんだってこともね。




新約聖書ローマの信徒への手紙
使徒パウロの言葉

「わたしは、自分のしていることが分かりません。自分が望むことは実行せず、かえって憎んでいることをするからです。・・・・・
わたしはなんと惨めな人間なのでしょう。死に定められたこの体から、だれがわたしを救ってくれるでしょうか。
わたしたちの主イエス・キリストを通して神に感謝いたします。」