アベノミクスと血の巡り

アベノミクスの金融緩和って、血のめぐりの悪い人に輸血をするようなイメージだな。
血のめぐりが悪くてあちこちの器官に機能不全を起こしているから、血を増やしましょう、という感じ。

でも、血のめぐりが悪いのは血の量が少ないからではなくて、血管が細くなったり、詰まっているからなんだよね。輸血で血をふやしても、血管が詰まっている器官には、あいかわらず血はいかず、結局血が沢山流れてくる器官はいつも同じ、みたいになるんじゃないかなぁ。

まあたしかに輸血が有効な体の状態の時もあるだろうけど、血管が縮こまっている状態は、血を増やしただけではなんともならない気がするなぁ。

血のめぐりが悪くなる一つに理由に、心理的ストレス要因があるように、長い間の不景気で「どうせだめだよな」って心が縮こまって、お金が流れが滞っているのだとしたら、「大丈夫だよ。やってみたら」って励ましてあげることも大切な気がする。特に若い人たちに向かって・・・

昔、イエスさまの周りに集まっていた、貧しくて、うつむくばかりの人々に向かって、「あなたがたはこの世界の光、なくてはならない地の塩なんだよ」って宣言して励まされたイエスさまの福音って、血のめぐりがよくなることにおいても、究極の処方箋なんじゃないかな。