霊の結ぶ実

shuichifujii2012-06-19

神の霊は、私たちを通してどのように御自身を現わされるのでしょうか。
証をするとは、神を擁護するために人前で声を大にして話すことのように考えがちです。
このように考えると、私たちは人目を気にして神経質になってしまいます。
どこでどうやったら神を話題にできるか、どうすれば家族や友人、近所の人たちや同僚に、普段の生活の中におられる神の存在を確信してもらえるのだろう、と言うようなことに頭を悩ませます。しかし、こうした明白な伝道活動への努力というものは、しばしば心の不安を源泉として生じてくるため、容易に分裂を引き起こしてしまいます。
 神の霊が御自身を現わされ、やさしく人々を確信させてくださるのは、その実を通して語られる時です。すなわち「愛、よろこび、平和、寛容、親切、善意、誠実、柔和、節制」(ガラテヤ5:22-23)です。これらの実は、そこに表れるだけで人々に届く言葉を語ります。ですからいつでも、「どうやったら人々に聖霊を信じさせられるか」ととうよりも、「どうすれば私は聖霊の内に成長できるだろうか」ということを問うほうがよいでしょう。

ヘンリ・ナウエン