今日の黙想

「アブサロムはその人に向かってこう言うことにしていた。『いいか。お前の訴えは正しいし、弁護できる。だがあの王の下では聞いてくれる者はいない。』サムエル記下15:3


 ダビデの息子アブサロムは、兄のアムノンが妹タマルを辱めしめたことを2年間恨み続け、ついに機会を見つけて、復讐する。

 ダビデはそんなアブサロムを追放するが、家臣のヨアブに説得されて、アブサロムを呼びよせる。しかし彼と2年間全く会おうとはしない。


そんなプロセスの中で、アブサロムの中にダビデへの恨みが蓄積されていったのではないか。


アブサロムはひそかに準備し、ついにダビデに反旗を翻していく。

アブサロムがここまで恨みを溜めこまないように、父ダビデは息子アブサロムとコミュニケーションをとればよかったのだろうと思う。しかし言うは易し。父と息子の関係の難しさを思う。自分自身の反省もこめて。

アブサロムは恨みを溜めこむタイプなのか。そんな彼も不幸な人だ。

ふと、パウロのこの言葉を思い起こした。

「後ろのものを忘れ、前のものに全身を向け・・・」(ピリピ3:13)

パウロは、人間関係の中で数知れない苦労と心労に囲まれていたはずだか、キリストのおかげで、過去に縛られる生き方から、自由にさせていただいたのだろう。