ガソリン流通は今週末から安定−−知事 /宮城

毎日新聞
 村井嘉浩知事は22日の会見で、東日本大震災で供給不足になっている県内のガソリンの流通について「被災地が優先だが、(それ以外の県内の)ガソリンスタンドについても、今週末から来週にかけて、十分に行き渡らせることができる」との見通しを示した。21日から塩釜港石油元売りのタンカーが入港できるようになり、供給力が改善し始めた。

 県によると、22日は2100キロリットルのガソリンが塩釜港から県内に入った。23日以降もタンカーが連日、入港する予定。港内の整備が順調に進めば26日ごろまでに一度に5000キロリットルの燃料を運搬できるタンカーが入港可能になるとみられ、供給力が飛躍的に改善するという。

 石油連盟によると、県内の平時の1日のガソリンの消費量は3600キロリットル(09年度)。ただ、震災の影響で、企業活動が停滞しており、現在の消費量は「平時の5、6割」(村井知事)という。

 また、県内の被災者が入居する仮設住宅について「2万戸以上になる」と明らかにした。