トロンボーン吹きだったこと

 残暑です。さすがに体がだるくなりますね。勇希が少し元気がないのが心配です。お祈りをお願いいたします。


 昨日の礼拝の後の雑談のなかで、Tさんの小学校の金管バンドを見させていただくという話になって、今週の金曜日に行くことになったのですが、「まあ、ちょっと子ども達と一緒に楽器を吹いてくればいいかな」と軽く考えていましたけれど、夕方Tさんが教会に来られて、校長先生の名前の入った「講師依頼書」とか、楽譜などをうけとって、「ずいぶん大ごとになったなぁ、ちゃんとやらないとなぁ」と気を引き締めた次第です(笑)


 31歳まで自衛隊の音楽隊でトロンボーンを吹いていて、突然唇が麻痺して音が出なくなって、もう二度と吹かないだろうと足を洗って、10年。まさか牧師になって酒田に来ることになって、また楽器を引っ張り出すことになろうとはねぇ。音も少しだけ出るようになって、お役に立てるのはうれしいことだな。



 写真は20代前半、たしか東京芸術劇場で、客演のアルフレッドリードの指揮で、ソロを吹いたときのもの。

 このころは、朝から晩まで、楽器の練習に明け暮れていた。とにかく誰にも負けたくなくて、がむしゃらに練習していた時期。そして、楽器のうまい下手で、人を分け隔てしていた。


 でも、この後、聖書を読むようになって、イエスさまを信じて、バプテスマを受けて、ずいぶん変えられていきました。楽器のうまい下手ではなくて、その人の存在そのものの大切さを知って、やさしくなれた気がします。


 音楽隊の仲間を、何人も教会にも誘いました。教会の若い人と一緒に食事に行ったり、バーベキューをしたり、そのうち、礼拝にも出てくれるようになったり、そんな楽しい若き日の思い出です。


 主が導かれる人生に、無駄なことなど、ないんだよね。


「わたしの愛する兄弟たち、こういうわけですから、動かされないようにしっかり立ち、主の業に常に励みなさい。主に結ばれているならば自分たちの苦労が決して無駄にならないことを、あなたがたは知っているはずです。」(1コリント15章58節)